2008年11月08日

完走文

与那国一周24キロマラソン、完走!

もりやんから、感想(完走)文を書いたほうがいい、と言われたのもあり、初体験の24キロドラマを書いてみようと思う。

当日朝はバタバタと音をたてて雨が降っていた。
数日前から噂していた通り。
これは中止じゃないか?ともりやんと話していた。
つくづく、雨女だなぁ。

しかし8時の町内放送。
与那国一周マラソンのお知らせをたんたんと、13時スタート云々と話している。
えええ?これでやるんだ。さすが、普通じゃない、与那国島。
ある意味、裏切らない。

9時、マラソンの受付開始。
もりやんに与那国中学校(略して与中)まで送ってもらう。
受付の引き換えに、ゼッケン、大会の帽子とTシャツ。これがなかなか上等。
加えて資生堂がスポンサーなのか、シャンプー&リンス(これはたまちゃんのお家にプレゼントした)と栄養ドリンク。
さらに、そば、天ぷら(沖縄の天ぷらは内地のと違い、生地の部分が多い)、おさしみとドリンク2本(お酒も可)分のチケット。
かなりお得である。

雲は重たいままだが、だんだんと雨は小降りに。
マラソン数日前から、急にすずしくなっていたが、雨も降って肌寒い感じもあるくらいだ。
身体を冷やさないようにしないと。

出発前、あだんでお汁粉をご馳走になる。
豆やタピオカが入っていておいしい。

あだんで働くまぁちゃんも出場。
やはり福仲さんに誘われ、出ることにしたとのこと。
沖縄にいたときはハーフマラソンなどの大会に出ていた。
しかし!なんと直前にぎっくり腰になってしまったのだ!
それでも走るという。

あだん宿泊の北海道出身の山内さんとも話す。

福仲さんとともに、再びスタート地点となる与中へ。
福仲さんとしては、少し早かったみたいだ。
ストレッチなどして待つ。

開会式が始まる。
なんとブラスバンドのファンファーレ付きである。

13時前にスタート地点へ。
本来は与中のグラウンドを1周してスタートらしいのだが、朝の雨で水たまりになっているため、キビ畑の間の地点に移動。

みんなどういう風に走るんだろう?
見当もつかない。
スタート前の、微妙な緊張感、高揚感はあるけれど、基本的にリラックスムードだ。

カウントダウンが始まり、5秒前・・・・パーン!
約140人が走りだす。
みんな、力を温存しているのか?
スタートはわりとゆっくり。私はいつものペースで走りだす。
しかし、昨年も1番の男性だけ、めっちゃ速い!
うわっ、はや!思わず声をもらしてしまった。

雨上がり、気温が上がり始めてむわっとする。
2キロ地点近くで、東崎の登り坂。
走り始めの水分補給が足りなかったのか、妙に渇いて熱い。
この地点でリエさんに抜かされる。

でも、東崎までは特に、いつも練習していたコース。
見晴らしもよくて、気持ちいい。

初めの給水ポイントで、昨日与中の体育館前で話した、体育の先生、仲田さんがいる。
スポンジの勧めを断って、お水一口もらって、先へ。

東崎を抜けると、もうなんだかどうでもよくなって、焦らず楽しんでいこうと気持ちがふっきれる。

3キロ過ぎて、長い下り坂。
リエさんに教えてもらった通り、身体の力を抜き、ぽーんぽーんとばねを使って飛ぶように下りる。
下りの重力を利用するので、かなりスピードが出る。
膝や腰への衝撃が少なくなるよう、姿勢に気をつける。

5キロ地点、ここから登り、下りのオンパレード。
明らかにキツそうにしている人が多い。
辛さを伝染されそうになりながらも、息を整えながら進む。

タイムを計っている人がいて、女子の4番目だよ、と教えてくれた。
わ、ほんとに?!
まぁ入賞は難しくても、10位には入れるかな。。。なんて期待をふくらます。

5キロごとにタイムを計ったり、順位を記録したりしている。
だいたい子供が、ゼッケンを見て、メガホンで「132!」などと報告していた。

さてそろそろかな?
ドンドンドンドン…と応援の太鼓が聞こえてくると、やはり、仲嵩家ご一行が応援のため沿道に来てくれていた。
ともえさん、もりやん、お父さん、お母さん。
「ゆっか!もっと走れ〜!」
相変わらずのお母さんの声援に笑ってしまった。

7.5キロ地点、給水ポイントに壮太君が。
「おぉ、はやいはやい。ナイスファイ!」と声をかけてくれた。
いい子だなぁ。
アクエリアスをぐびっといただく。
「ご馳走様!」

しかしここで調子よく飲みすぎ、お腹が痛くなった。
そのまま比川方面へ。

だいぶペースが落ちてきたのか、女性ランナーにも一人、また一人と追い抜かされる。
ついていこうとするが、追いつかず。
私のマラソン調整期間は1週間。普段から走っている人にはかなわない。
ペース作りはまだこれから先の話である。

10キロ地点で、タイムを教えてくれていた。
ここで59分と2秒。
なかなかのタイムである。

「もうこの先はほとんど登りがないから、楽ですよ」
追い抜かされ際に、男性のランナーに声をかけてもらう。
お〜、ランナーどうしで、こういう会話もあるんだね。
24キロは、やはり楽しんで走るもんなのだ。

与那国1周マラソンは、アップダウンがきつく、フルマラソン、もしくはウルトラマラソンよりもキツイという人もいる。
ある意味、他のマラソンとは違う競技なんだろう。

比川の長い下り坂に入る前、沿道で応援してくれているおじーが車でラジオをかけていて、ちょうど2時の時報を聞く。
さて、東半分も過ぎたし、タイム内のゴールはできそうだから、あとはゆっくり走ろう。
長い下り坂は、バネ飛び法ではなく、小またでゆっくりと下りて行った。

比川に入ると、老若男女、ちびっこからおばーまで、太鼓や鳴り物をもって声高に応援してくれる。
名簿があるのだろう、「大河原さん、がんばって!」と呼んでくれる人も。
ありがとうございます!

給水ポイントだけでなく、いろんな箇所で応援してくれる島の人たち。
声をかけられると、やっぱり元気になって進める。

さて、12キロ地点。あと半分。そして、先週日曜にリエさんと練習したコースに入る。
よっしゃ。がんばるぞ。

また一人、一人と抜かされながら、久部良方面へ。
1時間、10キロを超えたあたりから、汗で服が重たくなり、肌も塩がふいてかぴかぴしてきた。
ここから先は未知の世界である。

給水ポイントがあるが、飲み過ぎてしまったので断り続ける。
中学生や子供たちが、雨でぬかるみ、また強い日差しの中ですすめてくれるのに、断るのは申し訳ない気持ちになるけれど、遠慮して飲めるほどの余裕はない。

久部良でもまた、島の人たちの声援。
ここから祖納までの道は、普段からも交通量が多いだけあり、車が横を通ることが多くなった。
排気ガスがキツイ。
さすがに苦しく、ゆとりがなくなってきたのか、心の中で車に悪態づく私。
あ〜、こういう嫌な自分もみんな、汗と一緒にぬぐえたらいいのに!

おそらく18キロ地点近くだったと思う、声援をかけてくれた自転車を見ると、「日本一周」の文字。
おお!こんなときに会うとは!
「日本一周、私もしました!どこから?」と聞くと「僕ももうすぐゴールです」というお返事。
島の人なのだろうか?そんな感じはしなかったけれど。

まいふなの工場近くで、もろみ酢を配っていた。
給水は断って来たけど、もろみ酢ならいいのかなぁ。
うー、一気には飲みにくい。
ちょっと後悔したけど、飲んで先へ。

19キロ。もうすぐ空港。あと5キロ!
この数字のカウントダウンが、支えになり始める。
先のほうに見える製糖工場や、ティンダハナタ、通ってきた東崎の灯台を眺めて、距離を確認する。

自転車の峠越えや、ニャティティダンスのライブと、同じような感覚を覚える。
限界を感じながらも、あと少し、もうちょっと、と自分に鞭うって進んでいく。
おそらく、何かを乗り越えるとき、私はこうやっていくんだと思う。
こうして思い出せる経験をしているのは、なんとありがたいことだろうか。

しかし、人間はやはり不自然な生き物だ。

本来、生き物はみんな、何か苦労をしないと、生きて子孫を残すことができない仕組みになっている。
なんだか非合理的なようだけれど、自然はそうやってバランスをとって、美しい地球を持続しているのだから、全体で見たら合理的なことなんだろう。

人間は、少しでも楽に、便利になったら、と、今の社会を作ってきた。

さてマラソンだけれど、他に、好んで真剣に、わざわざ辛いマラソンをする生き物がいるだろうか?
おそらく、人間は積み重ねた工夫の結果、生きるのに必死にならずにすむようになったけれど、本当なら「苦労しないと生きられない」から、マラソンなんかするようになったんじゃないかな。
どうだろう?
私ももれなく、そんな人間の一員です。

さらにペースが落ちたのか、また一人、一人と抜かされていく。
割と上位クラスの女性がいるゾーンだったらしく、久部良からゴールまでで、3,4人の女性に抜かされ、もしかしたら、と思っていた女子10位入りはなくなった。
お母さんに、「10番以内に入らなかったら、もうご飯あげない」と言われていたのだ。
これで仲嵩さん家ともお別れか…なんて。

アイランドホテルの横の、だらだら登り坂。
確かに、今となってはキツイかな。
少しずつ登っていく。
観光客の人が、声援をかけてくれる。
「登り坂きついですね!」もう話しかけられても、応対する余裕はない。

さぁ、祖納に入った。
声援に応える余裕がない。

しかし、診療所の近くに、たまちゃんが!
わ〜!嬉しい!さすがに笑顔になった。

なんだか足がつり気味だ。
でもゴール目前。あとちょっと。

小学校から与中に入る登り坂。
えっちらおっちら登っていると、沿道のおばーに、「あと10分だ、がんばって」と言われる。
そんなに走っていられないよ!

ゴール目前。グラウンドが見える。
先にゴールしたリエさんが、私を見つけて「あとちょっと!頑張れー!」と激励。
よっし、最後だ!
残っていた力をひねり出し、足をあげて走る。

グラウンドの入口が見え、あ〜、帰ってきた、と思うと、なんだか涙が出そうになった。
もりやん、ともえさんが待っていた。
「帰って来たよ〜!」手をふると、ともえさんが「あんたまだ余裕だねぇ」と言う。そんなことないのですよ。

グラウンド一周に入る。
「132番、大河原さん。福島からの参加です。」とアナウンスを入れてくれた。
グラウンドは水浸しで滑りそう。
足を跳ね上げながら、ゴール!

あぁ〜〜
迎えてくれたリエさんにお礼を言い、裸足になって歩きまわる。

戻ってこれて、良かった〜
完走できた、喜びはこれにつきる。

足も腕もしびれているし、今にもつりそう。
グビグビと水分補給するが、お腹が張って気持ち悪くなるばかり。

そうやっていると、福仲さんがグラウンドを走っている!ゴール。
なんと、私と福仲さんは順位が隣同士だった。
足の指をねん挫しながらも、完走した福仲さん。

そして、まぁちゃんも、完走!
ものすごい根性である。

走り終えた後の、身体のキツサは、どう例えたらいいのだろう。
何をするのもきつい。じっとしていても、しんどい。
しかし、1時間後には、ある程度おさまっていた。

足も腰もかなり痛かったはずだけれど、来年ももし、チャンスがあるのなら走りたい、と思ってしまう。
この与那国一周マラソンの魅惑って、いったい何なんだろう?

第16回 日本最西端与那国島一周24kmマラソン 2008年11月8日(土)開催。
2時間38分2秒で完走!総合第46位、女子総合第11位!
がんばりました、ありがとう!
posted by かわら at 22:16| Comment(0) | 与那国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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